SS&Cイントラリンクス WomenIN Forum 2021 サマリー

世界中で活躍する女性をフューチャーしたグローバルイベントに、日本から西村あさひ法律事務所の伊藤先生にご登壇いただきました。


2021/8/4

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SS&Cイントラリンクスは2021年7月14日にグローバルでWomenIN Forum 2021オンラインイベントを開催しました。このイベントでは各界で活躍する女性に世界各地からご登壇いただき、企業におけるジェンダーダイバーシティからネゴシエーションやパーソナルブランディングなどの自己開発まで、様々なトピックにおける知見を共有していただきました。セッションはEAST(アジア太平洋とヨーロッパ、中東とアフリカのタイムゾーンに対応)とWEST(ヨーロッパ、中東とアフリカ、ラテンと北アメリカのタイムゾーンに対応)の2パートに分かれ、世界中から多くの方がオンラインで参加されました。

日本からは西村あさひ法律事務所 パートナーの伊藤 真弥先生に“Why Companies Should Promote Gender Diversity: In Japan & Beyond”をテーマにオープニング基調講演にご登壇いただきました。

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伊藤先生はご講演の中で、企業がジェンダー・ダイバーシティを推進すべき理由として、企業がより多くの女性を活用することで、生産性とイノベーションが強化され、世界のGDPが増加する可能性があることを挙げられました。また、日本のジェンダー・ダイバーシティの現状や関連ガイドラインの概要について紹介し、企業に対してジェンダー・ダイバーシティを改善するための提言を行いました。ご講演の中では伊藤先生や同僚の方の経験談もご共有いただき、大変説得力のあるプレゼンテーションをしていただきました。

ここでは伊藤先生のご講演のサマリーをご紹介します。

ご講演サマリー

  • 企業がジェンダー・ダイバーシティを推進すべき理由は3つ。

    1. 生産性と競争力の向上。リサーチによると、ジェンダー・ダイバーシティは生産性を5-20%増加させる。
    2. イノベーションの強化。ダイバーシティは様々なアイディアを生み出す。
    3. GDPの増加。
  • 欧米では女性の役員比率に強制力を持つ国が多い。日本は役員比率の向上について自主的な取り組みを推進しており、強制力はない。

  • 日本政府は社会の指導的地位に占める女性の割合を2020年までに少なくとも30%にするとした目標を掲げていたが、女性管理職の割合が依然として低い水準にあることなどから達成は困難だとして、2020年までの目標の達成を断念し、達成を目指す時期を「2020年代の可能なかぎり早期に」へと変更し、先送りした。

  • 日本におけるジェンダー・ダイバーシティの現状

    1. 管理職の女性比率:6%
    2. 上場企業の40%以上で役員に女性が一人もいない
    3. 上場企業のわずか27%が、役員のうち女性が10%以上
    4. 先述の30%の目標達成のためには10,000人以上の要件を満たした女性が必要
  • 日本はなぜこれほど女性活躍が遅れているのかについての政府と企業の言い分

    • 政府:特に子供がいる女性のワーク・ライフ・バランスの問題、採用から昇進までの道筋が発展途上、アンコンシャス・バイアス
    • 企業:十分な数の女性候補者がいない、女性は昇進したがらない、元々女性従業員が少ない
  • 2019年に企業勤務者で育休を取得した男性はわずか7.48%。政府は2025年までにこの割合を30%に引き上げることを目標としている。

  • ジェンダー・ダイバーシティに関するガイドライン - コーポレートガバナンス・コードと投資家と企業の対話ガイドラインの改訂(2021年)

    企業の中核人材における多様性の確保

    • 管理職における多様性の確保(女性・外国人・中途採用者の登用)についての考え方と測定可能な自主目標の設定
    • 多様性の確保に向けた人材育成方針・社内環境整備方針をその実施状況とあわせて公表

    サステナビリティを巡る課題への取組み

    • サステナビリティについて基本的な方針を策定し自社の取組みを開示
  • 企業への提言

    • 十分な数の女性候補者がいない→人的ネットワークから役員を探すことが多く、そうなると男性のネットワークからは男性が候補として上がりやすい。提案として、候補者の役員経験を優先しないでボトムラインを下げること。
    • 女性は昇進したがらない→企業側には女性は昇進したくないというアンコンシャス・バイアスがある場合があるので、それを排除することが大切。そのためには女性はシャイにならずに自分のキャリアアップの希望をしっかりと表明すること。企業は教育とトレーニング、サポートとメンタリング、ワークショップを提供すること。
    • 元々女性従業員が少ない→もっと女性を雇用すること。

    伊藤先生にはご自身の経験談も交えながら大変興味深く力強いご講演をしていただきました。どうもありがとうございました。

    伊藤先生のご講演を含むWomenIN Forum 2021のすべてのセッションの録画はこちらからご覧いただけます。

    イントラリンクスではこれからも業界の専門家をお招きして、知見や洞察を共有するイベントを開催予定ですので、ぜひご期待ください。



Yuki Iwamoto

Yuki Iwamoto

イントラリンクスジャパンのマーケティング責任者として、オンライン・オフライン双方においてマーケティング・PR活動を推進。

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